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強い order block スキャナー OB+・OB++

強い order block スキャナー OB+・OB++

強い order block スキャナーは、実際に liquidity を取った order block だけを残す。過去の swing を sweep した impulse の直前にある最後の反対方向の足を対象に、BSL・SSLを取れば OB+、さらに displacement が ATR(14)の1.5倍以上なら OB++ と評価し、ノイズを除外して再テスト前に通知する。

強い order block スキャナーとは何か

強い order block スキャナーは、order block を見つけるだけでなく、その質まで評価する。liquidity を取ったものだけを残し、過去の swing high または swing low を sweep した impulse の直前にある最後の足を表示する。

この評価こそが核心である。通常のorder blockは、上昇前の最後の陰線、または下落前の最後の陽線にすぎない。流動性の高いチャートなら、そうした足は1日に何十本も出現し、その大半は何も起こさない。

強い order block スキャナーは、その動きが liquidity を取ったか、そしてdisplacement が出たかという2つの客観的な条件を加える。画面に届く段階で、すでに一定の選別を通過しているわけだ。

なぜ「強さ」が必要なのか:大半の order block はノイズである

order block 取引で避けて通れない事実がある。このパターンは頻出するが、優位性は頻出しない。最後の反対方向の足をすべて印を付ければ、チャートはゾーンだらけになる。その一部で価格が反応しても、institutional intent とは無関係な理由であることが多い。ゾーンを増やせば精度が上がるわけではない。選別が甘くなるだけだ。

意味のある order block と、見栄えだけのゾーンを分けるのは目的である。ゾーンを離れた impulse が仕事をしたとき、そのゾーンには意味がある。過去の高値の上、または安値の下に溜まった stop の pool を走り抜け、しかも勢いを伴っていたかどうかだ。

そうした足では、待機していた注文が実際に約定している。未mitigationのゾーンが戻りで support や resistance として機能する機械的な理由はそこにある。

だから liquidity と displacement で評価するスキャナーは、見た目を飾っているのではない。何も取らずに終わった order block の大半を捨て、存在する根拠を持つものだけを残している。

この選別こそ、強い order block スキャナーを実際の手順に組み込む価値である。目視なら毎時間、何百もの通貨ペアを確認しながら自分で捨てる作業を、スキャナーが代わりに行う。

OB+とOB++の違い:評価の仕組み

LiquidityScanの OB+/OB++エンジンは、すべてのゾーンを同じ土台から作る。つまり、impulse の直前にある最後の反対方向の足だ。そこへ2段階の条件を加え、そもそも評価対象に値するか、値するならどの等級かを判定する。

OB+(Strong):impulse が liquidity を取った

基礎となる order block は、そこから出た impulse が過去の swing を破ったときOB+に昇格する。上昇ゾーンなら buy-side liquidity(BSL)を取らなければならない。過去の swing high を上抜いたかどうかである。下降ゾーンなら sell-side liquidity(SSL)、つまり過去の swing low を下抜く必要がある。

ここで大事なのは、レベルをヒゲで取るだけでよいことだ。swing の外側で実体が確定する必要はない。ローソク足がレベルの外で閉じたかどうかにかかわらず、高値の上にあった stop は執行される。だから sweep は sweep である。

OB++(Super Strong):liquidity と displacement

同じ impulse に本物のdisplacement、つまり1.5× ATR(14)以上の動きが出ると、OB+はOB++になる。高値をゆっくり通過しただけなのか、勢いよく引き裂いたのか。その違いである。激しい displacement の足は、一方向に傾いた delivery の痕跡だ。

FVGバッジ

impulse が十分に速く、3本の足の間に imbalance を残した場合、スキャナーはゾーンにFVGバッジを付ける。order block から伸びる leg にFair Value Gap(FVG)が現れる形は、よく知られた confluence である。

gap と block は同じ反応エリアを囲むことが多い。バッジがあれば、チャートを探し回らなくても両方が存在すると一目で分かる。

liquidity と displacement が適切なフィルターである理由

この2つの条件は適当に選んだものではない。それぞれが、値動きの異なる仕組みに対応している。

  • liquidity を取った事実は、その動きに理由があったことを示す。equal high の上や equal low の下に stop が集まるのは、そこに個人トレーダーの保護注文やブレイクアウト注文が重なるからだ。その pool を走り抜ける impulse は、実際に待機していた注文と取引している。その取引から生まれたゾーンには、 genuine な POI である根拠がある。何も sweep しなかった静かな足から生まれたゾーンには、その根拠がない。
  • displacement は、誰が主導権を握っていたかを示す。ATRの1.5倍に広がる足は迷いではない。買い手と売り手の力が大きく偏った状態である。これは、institutional intent を確認するためにICT系のトレーダーが見るDisplacementの痕跡だ。これを条件にすれば、consolidation の中でできた遅くて荒い「order block」を除外できる。そうしたゾーンは保ちにくい。

2つを合わせると、OB+は「このゾーンは何かをしたか」に答え、OB++は「それを勢いを伴って行ったか」に答える。両方を満たすゾーンが、注目に値する order block の少数に絞られるのは当然である。

評価のロジックはこれだけだ。生の order block スキャナーより強い order block スキャナーが使いやすいのは、普段なら自分で行う2つの判断を、等級という形に圧縮してくれるからである。

新鮮で未mitigationのゾーンだけ、到達前に通知

評価は半分にすぎない。もう半分はタイミングだ。

スキャナーが表示するのは、fresh かつ unmitigatedのゾーンだけである。価格がまだ戻って触れていないゾーンだ。order block で想定される反応は、first-touchで起こりやすい。価格が初めてゾーンを再訪した時点では、そのゾーンを支える未約定注文がまだ残っている。

一度価格が通過すれば、その注文の在庫は大部分が消化される。2回目、3回目の接触は統計的に弱くなる。すでに mitigation されたゾーンを表示するのは、使い切ったゾーンを見せるのと同じだ。(初回の戻りがなぜ違う動きになるのかは、Unmitigated と Mitigated の違いとして個別に確認する価値がある。)

価値があるのは最初の再テストだから、通知は約定ではなく接近を中心に組まれている。約5分間隔の近接確認が、fresh なゾーンを形成済み → 接近中 → 接触済みの3状態で追跡する。価格がゾーンに近づいて足が確定すると通知が届く。すでに触れて反転した後ではない。

この先行時間があれば、反応の組み立てを見ながらチャートに入れる。後から結果を読むのとは違う。HTFの文脈も、その場で確認できる。

単純なOBスキャナーとOB+・OB++評価の違い

違いは表にすると明確だ。すべての order block を表示する一般的なスキャナーと、評価機能を備えたエンジンは、同じ仕事を品質違いで行う道具ではない。答えている問いが違う。

項目単純なOBスキャナーOB+・OB++評価
表示するもの値動きの前にある最後の反対方向の足をすべて表示impulse が BSL・SSL を取ったゾーンだけ
liquidity の確認なし。値動きの近くにあれば十分必須。impulse が過去の swing をヒゲで sweep する
displacement の確認なしOB++は displacement が1.5× ATR(14)以上
評価一律。すべてのゾーンが同じに見えるOB+(Strong)・OB++(Super Strong)、該当時はFVGバッジ
新鮮さすでに触れたゾーンも表示しがちfresh かつ unmitigated のみ
通知のタイミング届くとしても、多くは接触後到達前。形成済み → 接近中 → 接触済み
画面上の結果手作業で選ぶゾーンが何十個も並ぶすでに選別された短いリスト

単純なスキャナーが間違っているわけではない。ただノイズが多い。素材をそのまま渡し、判断を自分に残す。評価機能付きの列は、その判断をすべての通貨ペアに対して機械的かつ一貫して行う。規模を広げて目視だけで同じことをするのは無理がある。

手順:スキャンから実行まで

評価済みのゾーンは出発点であり、完成した取引ではない。スキャナーはトップダウンの手順にこう組み込む。

ステップ1、fresh なOB+・OB++をスキャナーに表示させる

エンジンは1h、4h、1d、1wを対象に、確定足だけで動作する。リペイントはない。自分で探し回る必要はなく、条件を満たしたゾーンがOB+またはOB++として届き、該当すればFVGバッジも付く。

ステップ2、価格接近時の通知を受け取る

価格がfreshなゾーンに近づくと、近接確認が状態を接近中へ移し、通知する。これは反射的に動く合図ではない。考える時間を残してチャートを開く合図である。

ステップ3、HTFの価格の引力とpremium / discountを確認する

動く前に、ゾーンが文脈と一致しているかを確認する。価格が引き寄せられている明確なDraw on Liquidity、つまり目立つliquidity poolがあるか。その方向にゾーンが沿っているか、それとも逆らっているか。強気のOB+が、dealing range の均衡より下のdiscountにあるか、それともpremiumにあるか。高い時間足の価格の引力と逆を向く強いゾーンは見送る。

ステップ4、自分の条件で実行と管理を行う

スキャナーが entry、stop、target を決めてくれるわけではない。ゾーン内のどこで入るかは自分で決め、stop は自分のルールに従って置く。一般的にはゾーンの外側、または sweep のヒゲの外側である。target は次のliquidity poolを基準に定める。道具がやるのは、条件を満たしたゾーンへ適切なタイミングで案内するところまでだ。取引の設計は自分の仕事である。

具体例

BTCUSDTが広いレンジ内で推移しているとする。4hで価格がじわじわ上がり、equal high の上に注文が溜まっていた過去の swing high を、1本の拡大足が勢いよく上抜いた。ヒゲでBSLを取り、動きはおよそ1.7× ATR(14)。さらに後ろへ gap を残した。この impulse の直前にある最後の陰線が、FVGバッジ付きのOB++として印を付けられる。

その後6時間は何も起きず、ゾーンはfreshなままだった。価格が回転してゾーンへ下がり始める。近接帯に入ると、スキャナーが状態を接近中へ切り替え、通知する。

チャートを開き、1dの価格の引力がまだ上向きで、ゾーンがdiscountにあることを確認する。そして、通知が捉えるよう設計された最初の接触、つまり再テストに合わせて entry を組み立てる。

正直な限界:できることと、できないこと

道具の境界は明確にしておくべきだ。そこを誇張すると、使い方を誤る。

  • 表示するのはゾーンであり、取引ではない。entry・stop・targetの段階的な指示も、買いか売りかを示す信号もない。OB+・OB++は評価済みのPOIであり、実行とリスク管理はすべて自分の責任である。
  • 勝率は存在しない。スキャナーは精度を計算も公表もしていない。そこから勝率を推測するべきでもない。評価が高めるのは選別の精度であり、結果を約束するものではない。どのゾーンも失敗し得る。
  • 最後に判断するのは文脈である。高い時間足の価格の引力に逆らう完璧なOB++、あるいはレンジの間違った側にあるOB++は、評価が高くても質の低い取引になる。スキャナーがゾーンを絞り、自分が状況を絞る。
  • 確定足でリペイントなし。その代わりもある。検出は足の確定を待つため、ゾーンは安定し、リペイントしない。ただし、足の途中で形成される瞬間は見えない。即時性より信頼性を選んだ、意図的な設計である。

この限界を守って使えば、強い order block スキャナーは1つの仕事をうまくこなす。無数にある order block を、評価済みでfreshな短いリストに変え、価格が到達する前に知らせるのだ。そこから先、目の前のOB+やOB++に今リスクを置く価値があるかを判断するのは、道具ではなく自分である。

よくある質問

通常の order block ではなく「強い」と判断される条件は何か

強さは、ゾーンを離れた impulse が何をしたかで決まる。通常の order block は、値動きの前にある最後の反対方向の足にすぎない。強いもの、つまりOB+は、その動きが過去の swing high または swing low を sweep してliquidityを取る必要がある。OB++ではさらに、1.5× ATR(14)以上の displacement を条件に加え、勢いを伴う動きだったことを確認する。

liquidity を取ったと判定するには、impulse が swing の外側で確定する必要があるか

ない。レベルはヒゲで取ればよい。高値の上、または安値の下に置かれた stop は、価格がそこを通過した瞬間に約定する。足がどこで閉じるかは関係ない。実体の確定を求めると本物の sweep を取り逃がすため、OB+/OB++エンジンは swing をヒゲで抜けた動きも有効と判定する。

なぜfreshで未mitigationの order block だけなのか

order block に期待される反応は、最初の接触で起こる。価格が初めて戻った時点では、ゾーンを支える未約定注文がまだ残っている。一度価格が通過すれば、その注文の在庫は大部分が消化され、後の接触は弱くなる。すでに触れたゾーンを表示すれば使い切ったゾーンを拾うことになるため、スキャナーはfreshでunmitigatedなゾーンだけを残す。

通知は価格がゾーンに当たる前か、後か

前である。約5分間隔の近接確認が、freshなゾーンを形成済み → 接近中 → 接触済みの順に追跡し、価格が近づいている段階で通知する。目的は先行時間だ。すでに触れて動いた後の足ではなく、再テストがまだ形成中の段階でチャートに入れる。

order blockそのものから、強いゾーンを生む仕組みへ進み、そこからスキャンと精度向上へ広げていく。

  • order blockとは何か、スキャナーが評価する基本パターンから始める。
  • チャート上で order block を見つける方法、道具に任せる前にゾーンを手作業で印を付ける。
  • ICTにおける displacement、institutional intent の読み方、OB+をOB++へ変える具体的な条件。
  • Unmitigated order block と Mitigated の違い、スキャナーがfreshなゾーンだけを表示する理由。
  • order block スキャナー、リアルタイムのOBとFVG、この評価機能が乗る基本的なスキャン手順。
  • order block の精度を高める方法、HTFゾーンから entry まで、評価済みゾーンを具体的な entry に落とし込む。
  • 各セッションでAsiaレンジの sweep を捉える方法、Asiaレンジの sweep スキャナーに関する関連テーマ。
  • order block 検出の勝率、OB+とOB++の検出が意味のあるデータで機能するかを検証する。
Hayk Muradian

Hayk Muradian

Founder & Lead Analyst at LiquidityScan · 12+ years ICT/SMC trading · Institutional order flow specialist

Hayk Muradian is the founder of LiquidityScan, a professional trading intelligence platform built for ICT (Inner Circle Trader) and Smart Money Concepts (SMC) traders. With over a decade of hands-on experience reading institutional order flow across crypto, forex, and futures markets, Hayk specializes in identifying liquidity events, order blocks, and CISD setups on closed candles.

He built LiquidityScan after years of frustration with retail charting tools that ignored the mechanics institutions actually use. The platform now scans 400+ markets in real-time, surfacing the same patterns floor traders watch — without the noise.

Hayk writes about the methodology behind ICT and SMC, with a focus on practical, data-driven analysis rather than hype.

Not trading advice. LiquidityScan publishes educational content for informational purposes only. Trading involves substantial risk of loss.