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· エントリーモデルとタイミング · 1 MIN READ · UPDATED 2026年8月25日

ICT 2022モデル vs 2024モデル:どちらをトレードすべきか?

ICT 2022モデル vs 2024モデル:どちらをトレードすべきか?

ICT 2024モデルは、2022年の枠組みに時間ベースのマクロと新しい POI を加えて磨き上げたものだ。両者の違いと、それぞれを使うべき場面をここで整理する。

ICT 2022モデルと2024モデルの根本的な違いはこうだ。2024モデルは、特定の時間に紐づいたマクロと、エントリーの起点として洗練された POI(Point of Interest)を組み込んでいる。一方の2022モデルは、liquidity sweep、market structure shift(MSS)、そしてその後の FVG へのエントリーという、より普遍的な枠組みを提供する。どちらか一方の旗を振るより、両方を理解して使い分ける方が遥かに有用だ。

王道を分解する:ICT 2022モデル

中核の流れ:liquidity、shift、displacement、エントリー

2022 Mentorship Model は4段階の流れだ。まず、価格がセッション高値・安値といった重要な liquidity のプールを sweep する。次に、market structure shift(MSS)が方向転換の意図を裏付ける。そして鋭い displacement が fair value gap(FVG)を作る。最後に、価格がその FVG へ押し戻してきたところでエントリーが発動する。ほぼすべての相場環境で機能する、美しいほどシンプルな構造だ。

EUR/USD で見る2022モデルの構図

EUR/USD で想像してみよう。価格が前日セッションの高値を突き抜け、buy-side liquidity を sweep する。直後に勢いをつけて直近安値を割り、下方向への MSS が発生、下落の途中に FVG が残される。価格がそのギャップへ押し戻ってきたらショートのエントリーだ。損切りは sweep された高値の上、ターゲットは下側の逆サイドの liquidity。綺麗で、再現性があり、セッションを選ばない。

進化の正体:ICT 2024モデルの新要素

時間ベースのマクロの役割

2024モデルは、セットアップがマクロと呼ばれる特定の時間窓の中で発生することを要件に加えた。たとえばニューヨーク時間の 09:50〜10:10 の窓だ。有効な構造ならいつでも認める代わりに、機関のアルゴリズムが価格を届けやすい狭い数分間だけを通すフィルターになった。適格なエントリーの条件は、そのぶん厳しくなる。

FVG の先にある、洗練された POI

2024のアプローチは、エントリーの POI を広げた点でも新しい。古典的な FVG に加え、breaker block と balanced price range(BPR)をエントリーの根拠に使う。マクロの窓内で扱える対象が増えるということだ。値動きが速く、許される誤差が小さい場面では、この精度の差がそのまま結果に効いてくる。

並べて比較:2022モデル vs 2024モデル

項目2022モデル2024モデル
主トリガー重要な高値・安値の liquidity sweep定義された時間マクロ内での liquidity sweep
確認材料displacement を伴う market structure shiftマクロ窓内での MSS
エントリーの POIfair value gap(FVG)FVG、breaker block、balanced price range のいずれか
時間への依存低い。ほとんどのセッションで機能する高い。特定のマクロ窓に紐づく

エントリーのトリガーと確認

両モデルの DNA は同じだ。sweep、shift、エントリー。違うのはフィルターの方である。2022モデルは構造だけでセットアップを成立させる。2024モデルは、その構造が「正しい分」に出現することまで要求する。引き換えに得られるのは、数は減っても確度の高いチャンスだ。

時間足とセッション依存

2022モデルはセッションも時間足も選ばない。2024モデルは設計上、セッション依存だ。相性が良いのはニューヨークの kill zone とそこに設定されたマクロで、機関の活動が跳ね上がることが知られる時間帯である。取引所の公式な活動データは、CME Group の取引時間ページにも表れている。

実践:それぞれのモデルをどうトレードするか

リアルタイムで2022モデルを見つける

セッション開始前に、liquidity の水準と上位足のバイアスを描き込んでおく。価格が水準を sweep し、displacement を伴って構造を破ったら、エントリー用の時間足に落として FVG を探し、注文を置く。時間の制約がないぶん、形が綺麗に完成した瞬間ならいつでも取れる。

2024モデルのマクロエントリーを実行する

2024モデルでは、まずマクロの時間窓を書き留める。窓が開いたら、その数分のうちに sweep と MSS が起きるかを見る。起きたら POI を選ぶ。FVG か、breaker か、BPR か。決めたら実行だ。流れが窓の外で完成したなら、見送り。時計に従う規律こそが、このモデルの核心だ。

2024モデルの実戦上の罠は焦りだ。マクロの窓は短い。閉じるまでに何かを取らなければというプレッシャーを感じるのは当然で、だがその焦りこそ、このモデルが守ろうとしているものだ。綺麗な sweep と shift が出なかったマクロは、見送っていい。窓を逃しても損はゼロ。質の低いエントリーを窓内で無理に捻出すれば、失うのは本当の資金だ。何も起きなかったマクロを成功扱いにしろ。悪いトレードを避けること自体が、一種の優位性なのだから。

2022年の ICT モデルは今も有効なのか

有効だ。実際、2022モデルは今も、プライスアクションを分析するための中心的で強力な枠組みであり続けている。2024の洗練は、元のモデルを長く使わせてきた sweep、shift、FVG の論理を何ひとつ無効にしていない。最新のラベルを追いかけてこれを捨てたトレーダーの多くは、まだ使いこなせてもいない狭い優位性のために、信頼できる優位性を手放しただけだった。ICT の公式教材はInner Circle Trader チャンネルで公開されており、そこでは新しい概念は同じ土台への追加として位置づけられている。

どちらを使うべきか:判断のためのフレームワーク

普段のデフォルトとしては2022モデルを使う。どのセッション、どの時間足を読むときでも対応できる万能の読みだ。2024のマクロモデルを取り出すのは、ニューヨーク AM セッションのような活動の集中する時間帯を狙っていて、最大の精度を求めるときだ。リアルタイムの判断は単純化できる。定義済みのマクロの外で価格を分析しているなら、それは2022モデルの領域で、構造だけを見てセットアップを評価すればいい。時計がマクロに入っていて、上位足のバイアスが明確なら、2024モデルにより厳しい時間区切りの基準を課せる。

要は、2024モデルは特定の場面のための拡張であって、置き換えではない。頑健な枠組みを土台に据え、場面が求めるときだけ時間感覚の鋭い調整をその上に重ねる。2024のマクロを使いこなせる前提にあるのは、2022の一連の流れを先に体に染み込ませることだ。2024のエントリーの核心は今も変わらず、sweep、shift、そして POI への戻りなのだから。

両モデルを完全なトレードプランの中に位置づけ、その土台にあるタイミングの読みを仕上げたいなら、以下が次の一歩だ。

Hayk Muradian

Hayk Muradian

Founder & Lead Analyst at LiquidityScan · 12+ years ICT/SMC trading · Institutional order flow specialist

Hayk Muradian is the founder of LiquidityScan, a professional trading intelligence platform built for ICT (Inner Circle Trader) and Smart Money Concepts (SMC) traders. With over a decade of hands-on experience reading institutional order flow across crypto, forex, and futures markets, Hayk specializes in identifying liquidity events, order blocks, and CISD setups on closed candles.

He built LiquidityScan after years of frustration with retail charting tools that ignored the mechanics institutions actually use. The platform now scans 400+ markets in real-time, surfacing the same patterns floor traders watch — without the noise.

Hayk writes about the methodology behind ICT and SMC, with a focus on practical, data-driven analysis rather than hype.

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