Scanner、Pulse、Core-Layerの画面とは何か
Scanner、Pulse、Core-Layerは、選別度を段階的に高めながら同じLiquidityScanシグナルを見る3つの画面である。Scannerは、各エンジンが検出した生のフィード。Pulseは、そこからRSIコンフルエンスを持つシグナルだけに絞る。Core-Layerは、それらを複数時間足の整合チェーンにまとめる。新しいものを検出するのはScannerだけだ。
押さえるべき点は1つ。Scanner、Pulse、Core-Layerは、それぞれ別の対象を探す3つの検出器ではない。検出層であるScannerの上に、2つのフィルターが重なっている構造である。
PulseとCore-Layerが独自のパターン認識を追加するわけではない。Scannerがすでに見つけたものを絞り、積み重ねるだけだ。この関係を正しく理解すれば、プラットフォーム全体の見え方が変わる。
なぜ3つの画面があるのか
すべてのスキャンは、1人のトレーダーが扱える量をはるかに超える生の検出を生む。BTCUSDTの1本の強いモメンタム足が、4HでSuper Engulfing、1HでCRTを同時に発生させることもある。対象は400以上の通貨ペアや先物市場だ。
広く拾えることは発見には役立つ。だが、今日見る価値のある2つか3つのセットアップを探す場面では、情報量がそのままノイズになる。
3つの画面は、それぞれ厳しさの異なる3本の軸でこの問題に対応する。
- 広さ(Scanner)。確定したローソク足からの全検出を、未選別で表示する。絞り込みは自分で行う。
- 深さ(Pulse)。同じ時間足でRSIのモメンタム条件も通過した検出だけを表示する。
- 高さ(Core-Layer)。2つ以上の時間足で同じ方向に積み重なった検出だけを表示する。
左から右へ読むほど選別度は上がり、件数は減る。右から左へ戻れば、一覧の件数を減らす代わりに1件あたりの文脈が増える。3つのどれが「優れている」という話ではない。用途ごとの入口であり、個別エンジンの名前を暗記するより、Scanner、Pulse、Core-Layerの関係を理解する方が実務では効く。
Scanner:広さ、すべての検出
Scannerは1階部分にあたる。各エンジンが、確定したローソク足だけから自分のパターンを検出する。形成中の足は常に除外されるため、表示後に形が変わることもない。LiquidityScanには複数の検出エンジンがあり、それぞれ独立したフィードとして動く。
- Super Engulfing(SE)。RUN / REVのモメンタム・エンガルフィング足。
- CRT(Candle Range Theory)。ヒゲで流動性を掃除し、直前のレンジ内で終値をつける形。
- CISD。執行状態の変化、または市場構造の転換と、それに続くFair Value Gap(FVG)。
- ICT Bias。直近の確定足が前のレンジを破ったことから判断する方向性バイアス。
- 3-OB。3本の足によるorder blockのブレイク。
- RSI Divergence。極値付近で生じる価格とRSIのダイバージェンス。
- さらにゾーン・構造系のエンジンとして、OB+ / OB++、入れ子構造のFVG+ / FVG++、Market Structure(BOS / CHoCH)、Liquidity Sweep → Reversal、Asia Range Sweepがある。
各エンジンは意図的に対象を狭くしている。1つの事象を検出し、それを評価する設計だ。SEはRUN、RUN+、REV、REV+を出し、CRTはSTRONG、WEAK、FAILEDを付ける。OB+はdisplacementがATRの1.5倍以上になるとOB++になる。Scannerはエンジン同士を順位づけせず、どの検出に注目すべきかも決めない。
そこがScannerの役割である。まず広く見る。判断は自分で行う。特定の通貨ペアの動き、または市場全体の状況を一望したいときにScannerを開き、そこから自分の読みを重ねる。
ここには正直な限界もある。多くのエンジンが示すのは、取引そのものではなく文脈だ。幾何学的なエントリー、SL、TPの段階を出すのはSuper Engulfingだけであり、それも1:1.5、1:2、1:3という比率であって予測ではない。CRT、CISD、OB+、FVG、Biasが表示するのは、評価すべき価格水準やゾーンである。
広さが、そのままノイズを意味するわけではない。生のフィードを自分で絞る前に、2つのガードが働く。シグナルは確定したローソク足だけから算出されるため、足が確定した後にScannerの表示が書き換わることはない。
さらにシグナル一覧では、24時間の取引高が米ドル換算で2,000万ドル未満の暗号資産ペアを除外している。流動性の低い銘柄がフィードを埋めることはない。伝統的金融市場の銘柄はこの基準の対象外だ。Scannerに届く時点ですでに流動性と検出の安定性は確保されており、PulseとCore-Layerが加えるのは不要なデータの掃除ではなく、関連性と確信度の絞り込みである。
Pulse:深さ、モメンタムの裏付けがある検出だけ
Pulseは新しいパターンではなく、品質フィルターである。既存の基礎Scannerシグナル、SE、CISD、CISD+IFVG、CRT、ICT Bias、3-OBを受け取り、同じ時間足でRSI(14)のコンフルエンスも持つものだけを通す。
一致するRSI条件がなければ、Pulseはそのシグナルを落とす。Scannerが見つけていないものをここで新たに検出するわけではない。モメンタムの裏付けがないものを表示しないだけだ。
厳しさの異なる2つのモードを並べて使える。
- Standard。RSIが売られすぎ、または買われすぎのゾーンに最近触れたが、中央線を抜けて戻ってはいない状態。シグナル付近でモメンタム条件を満たしていればよく、終値の瞬間である必要はない。
- ★ Strict。シグナルが確定した瞬間に、RSIがそのゾーンの中にある状態。StrictはStandardの部分集合である。Strictに表示されるものはすべてStandardにも該当するが、逆は成り立たない。
さらに2つの条件がフィードを絞る。Pulseは方向を一致させる。売られすぎのRSIはロングのシグナルだけ、買われすぎはショートだけを通すため、強気のモメンタムで弱気のセットアップが「確認済み」と表示されることはない。任意のKill Zone設定を使えば、特定のセッションだけで取引する場合に、ICTの時間帯ウィンドウへさらに限定できる。
実務上の効果は明快だ。Pulseは幅広いScannerのフィードを、価格構造とモメンタムが一致した検出へ絞る。生のシグナルが多すぎて、気にかける理由が2つあるものだけを残したいときに開く画面である。
Core-Layer:高さ、時間足をまたぐ整合
Core-Layerは複合画面であり、Pulseと同じく新しいものは検出しない。稼働中のSE、CRT、ICT Biasシグナルを取り込み、同じ方向が複数時間足で揃う整合チェーンへまとめる。
同じ通貨ペアで、週足の強気SE、日足の強気CRT、4Hの強気Biasが出ていれば、3つのばらばらなシグナルではなく、1つの整合スタックになる。
信頼性を判断するうえで、仕組みは重要だ。
- 銘柄と方向で稼働中のシグナルをまとめ、各時間足につき1つだけ残す。
- 最低2つの時間足の整合を要求する。単独のシグナルはチェーンにならない。
- 時間的に整合しないスタックを整理する。古い週足シグナルと新しい日足シグナルは、異なる時点を説明するため同じスタックに入らない。
- アンカーを週足、日足、4Hのいずれかに分類し、整合がどの上位時間足まで届くかを示す。
これはICTでいうトップダウン分析を機械化したものだ。下位時間足のトリガーに反応する前に、上位時間足の方向が一致しているべきだとする考え方である。すでに方向性の仮説を持ち、その背後で時間足が積み重なっているかを確認したいなら、Core-Layerを開く。
同じ基礎シグナルを使う以上、整合チェーンの質は中に含まれる検出の質を超えない。Core-Layerは確信を集中させるが、確信そのものを作り出すわけではない。
整合チェーンはW、1D、4H、1Hで構築され、1時間未満のエンジンを通じて15m、5mまで下りる。表示されたアンカーを見れば、合意がどの高さまで届いているかを正確に把握できる。
4Hアンカーのチェーンと週足アンカーのチェーンは、どちらも最低2時間足の条件を満たす。だが、同じ意味ではない。週足アンカーは上位時間足のドローが一致していることを示す一方、4Hアンカーが示すのは日中時間足の整合に限られる。浅いスタックを深いものと取り違えないために、アンカーを読む。
3つの画面が重なる仕組み:具体例
PulseとCore-LayerはいずれもScannerの出力を土台にするため、1つのシグナルが3画面すべてに現れ、段階ごとに文脈を増やすことがある。BTCUSDTの例で追ってみる。
- Scanner。4Hのローソク足が、60,000付近の直近安値をsweepした後、その水準を上回って確定し、強気のSuper Engulfing REV+になった。SEフィードには生の検出として表示され、市場全体では他にも数十件の検出が並ぶ。単独では候補にすぎない。
- Pulse。同じ4Hで、RSI(14)は30を下回って売られすぎに入り、まだ中央線を上抜けていない。シグナルはPulseのStandardに残る。4Hの終値時点でもRSIが30未満にあれば、★ Strictにも表示される。ロングのセットアップに対してRSIは売られすぎで、方向も一致するため通過する。モメンタムの裏付けがない数十件は落ちる。
- Core-Layer。日足にはすでに強気のICT Biasがあり、週足には強気のCRTがある。どちらも新しく、方向は上を向いている。Core-Layerは4HのSEをこのスタックに組み込み、3つの時間足が整合した週足アンカーになる。同じシグナルが、整合したHTFチェーンの中で最下位時間足のトリガーへ変わる。
1から3へ進んでも、ローソク足自体は変わっていない。変わったのは、その周囲にある一致の量だ。生の検出、モメンタムコンフルエンス、複数時間足の整合。この1つのセットアップに、Scanner、Pulse、Core-Layerの考え方がすべて入っている。自分で行う1つのフィルターから、プラットフォームが行う2つのフィルターへ進むにつれて、確信の根拠が増える。
いつ、どの画面を使うか
どの画面が最も厳しそうかではなく、目的で選ぶ。発見には広さが必要で、確信には高さが必要だ。
| 画面 | 役割 | 使う場面 |
|---|---|---|
| Scanner | 確定足に基づくエンジン単位の生の検出。すべてのパターンと評価を未選別で表示する。 | 発見と広い確認。すべてを見て、自分で判断したいとき。 |
| Pulse | 基礎シグナルを、同じ時間足のRSIコンフルエンスがあるものへ絞る。Standardと★ Strict、方向一致、任意のKill Zoneに対応する。 | モメンタムの裏付けがあるセットアップだけに、混雑したフィードを絞りたいとき。 |
| Core-Layer | 稼働中のSE、CRT、Biasを複数時間足の整合チェーンへまとめる。最低2時間足で、週足、日足、4Hがアンカーになる。 | 仕掛ける前に、方向が上位時間足で積み重なっているか確認したいとき。 |
自然な流れは、Scannerで発見し、Pulseでモメンタムに絞り、残ったものがCore-Layerのチェーンに入っているか確認する形だ。だが、どの画面から始めても問題はない。すでに方向性の仮説があるならCore-Layerを先に開けばいい。モメンタムのコンフルエンスがあるセットアップだけを取引するなら、Pulseを中心に見ればいい。
3画面すべてに共通する注意点がある。解像度は違っても、行っているのは同じ正直な仕事だ。表示するのは文脈と候補であり、取引指示ではない。どの画面も勝率を公表せず、プラットフォーム側でも計算していない。一部のエンジンに付くWIN / LOSSのラベルは、内部のライフサイクル状態であって、成績統計ではない。
Pulseを通過したからといって、機能するという予測ではない。Core-Layerでチェーンが整合したからといって、その後に値動きが続く保証もない。候補を支える一致の量は増えるが、それは確率が特定の数字まで上がることとは別の話である。
LiquidityScanは分析ツールであり、シグナル配信サービスでも投資助言でもない。Scanner、Pulse、Core-Layerは、自分の判断を置き換えるものではなく、判断を整理する3つの方法として読むのが適切だ。
よくある質問
PulseはScannerが見落としたパターンを検出するのか
しない。Pulse単体で検出するものはない。基礎Scannerがすでに出したSE、CISD、CISD+IFVG、CRT、ICT Bias、3-OBのシグナルを再度絞り、同じ時間足でRSI(14)のコンフルエンスも示すものだけを残す。Pulseに表示されるシグナルは、すべて先にScannerの生のシグナルとして存在する。
PulseのStandardとStrictは何が違うのか
どちらもシグナルの方向と一致するRSIコンフルエンスを要求する。Standardは、RSIが売られすぎ、または買われすぎのゾーンに最近触れ、中央線を抜けて戻っていない状態。Strictは、シグナルが確定した瞬間にRSIがそのゾーン内にある状態だ。Strictの方が厳しく、Strictの結果はすべてStandardにも該当する。
Core-Layerでは何時間足が揃う必要があるのか
最低2つである。Core-Layerは時間足ごとに1つのシグナルを残し、銘柄と方向でまとめ、時間的に整合しないスタックを整理する。そのうえで週足、日足、4Hのいずれかをアンカーに分類する。1時間足だけのシグナルは整合チェーンにならないため、Core-Layerのスタックには表示されない。
同じシグナルが3つすべての画面に表示されることはあるか
ある。確定足の検出はScannerのフィードに生で表示され、RSIコンフルエンスが一致すればPulseへ進み、同じ方向が2つ以上の時間足で揃えばCore-Layerに積み重なる。3つの別々の検出ではなく、1つのシグナルが段階的に文脈を増やしている。
関連する検索導線
検出、絞り込み、整合が内部でどう機能するかを深く見るなら、以下の順で読むとよい。
- LiquidityScanとは何か。3つの画面全体を位置づけるプラットフォーム概要。
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