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· マーケットストラクチャー · 1 MIN READ · UPDATED 2026年8月25日

ICT ディーリングレンジの正しい引き方|liquidity を取ったスイングで引く

ICT ディーリングレンジの正しい引き方|liquidity を取ったスイングで引く

ディーリングレンジは、両端のアンカーがリクイディティを奪って初めて機能する。正しい引き方と、レンジが死ぬ瞬間の見極め方をまとめた。

ディーリングレンジの引き方はこうだ。確定したスイングローと確定したスイングハイ(その逆順でもいい)を結ぶ。条件はひとつ、それぞれの点が価格の反転前にリクイディティを奪っていること。安値側は売り側のリクイディティ(SSL)、高値側は買い側のリクイディティ(BSL)を取っていなければならない。この2点構造こそが、premium、discount、equilibrium、OTE を測る物差しになる。どちらか一方でも恣意的なアンカーなら、そこから導かれるゾーンは全部ノイズだ。

どんなスイングポイントならディーリングレンジのアンカーとして有効か

有効なアンカーとは、待ち構えていたリクイディティを奪い、それから明確な意志をもって反転したスイングのことだ。画面で一番高いローソク足ではない。直前の高値や同値高値の上に積まれたストップを狩り、それから失速した高値のことだ。安値はその逆。

この区別が効くのは、アルゴリズムが価格をリクイディティのプール間でデリバリーしていて、ランダムな極値の間ではだからだ。両アンカーがリクイディティイベントなら、引いたレンジは実際の価格デリバリーの流れに乗る。見た目の高値・安値なら、何もないものを測っているのと同じだ。

アンカーを確定する前に通すチェックは3つだ。

  • リクイディティを取ったか。高値なら直前の高値か同値高値を上に抜けている。安値なら直前の安値か同値安値を下に抜けている。
  • displacement を伴って反転したか。その水準から鋭く片方向へ走る動き、できれば FVG を残す動きがあれば、狩りが軽いものではなく本気で応答されたと分かる。
  • 自分がトレードする時間足で未 mitigation か。そのスイングがまだ現在価格を枠づけていて、すでに完全に戻されて消化されていないこと。

手順:ディーリングレンジの引き方

まず時間足を決める。次に、直近で対をなすリクイディティの狩りを探す。その2点間がレンジだ。

  1. 確定した安値を特定する。SSL を掃き、displacement を伴って上へ反転した直近のスイングローを探す。これがレンジの安値だ。
  2. 確定した高値を特定する。BSL を掃き、displacement を伴って下へ反転したスイングハイを探す。これがレンジの高値だ。
  3. 2点にアンカーを打つ。その水準ぴったりに境界線を引く。形成順が方向の文脈を決める。安値が先なら強気のデリバリーレッグ、高値が先なら弱気だ。
  4. equilibrium を引く。レンジを50%で割る。上はすべて premium、下はすべて discount だ。
  5. OTE を重ねる。強気レンジの discount 半分では、62%〜79%の戻りゾーンが OTE バンドになる。弱気なら premium 半分に鏡合わせで置く。

レンジが premium・discount・OTE にどう効くか

レンジがあるのは、価格が機関のデリバリーに対して高いのか安いのかを教えるためだ。強気のディーリングレンジでは、equilibrium より下の discount で買う。premium で追いかけるのは論外。弱気レンジなら premium で売る。

equilibrium が分岐点だ。拡張のあと価格が50%の水準へ戻ってくるのは、次のレッグへ向かう前の再均衡で、ここで方向の決断が下されることが多い。OTE はさらに絞り込む。62%〜79%のポケットは、レンジの方向を守りながら最も深い discount(弱気なら最も厚い premium)を取れる場所だ。ストップがタイトに収まり、リワードが非対称に働くのはこのおかげだ。

ゾーンレンジ内の位置バイアスでの使い方
Premium50%より上弱気レンジで売りを探す
Equilibrium50%判断の分岐点・再均衡
Discount50%より下強気レンジで買いを探す
OTE62%〜79%の戻り有利な半分の中での精度エントリー

ディーリングレンジが無効化される瞬間

レンジのアンカーを、価格が明確に終値で超えた瞬間にレンジは無効になる。その終値が新しいリクイディティイベントと、新たな計測起点となる極値を作るからだ。境界をヒゲで突き抜けて弾かれたのなら、それは sweep だ。レンジが延長されることもあれば、反対側のプールの確認になることもある。実体で終値が抜けたのなら、構造のブレイクだ。

私が守っている実務ルールは次の3つだ。

  • 強気文脈でのレンジ高値ブレイク+displacement。古いレンジは消費済みだ。新しい確定安値から新しい高値へ引き直す。
  • 強気文脈でのレンジ安値ブレイク。安値が持たなかった。たいていこれはデリバリーの転換で、レンジはもうバイアスを枠づけない。
  • 時間の劣化。価格がレンジを大きく拡張して置き去りにしたら、古びた構造で premium/discount を測るのはやめる。実際に執行している時間足で組み直す。

引き直しは失敗ではない。それが本来の使い方だ。ディーリングレンジは移り続ける。新しいリクイディティの狩りが確定するたびにアンカーを打ち直せば、premium と discount は常に今のデリバリーを映す。先週の相場ではなく。

よくある質問

チャートの最高値と最安値をそのまま使えるか?

その極値が実際にリクイディティを奪っていた場合だけだ。ストップを狩っていない見た目上の高値・安値は弱いアンカーだ。近くにもっと背の高いローソク足があろうと、直前の高値・安値を奪って displacement を伴って反転したスイングを優先しろ。

どの時間足でディーリングレンジを引くべきか?

トレードを枠づける時間足で引く。上位足が支配的なレンジとバイアスを与え、その内側の discount か premium に下位足のレンジを入れ子にしてエントリーを探す。どちらもリクイディティにアンカーされているのが前提で、違うのはスケールだけだ。

レンジは必ず安値から高値へ引くのか?

そんなことはない。デリバリーが強気なら安値から高値へ、弱気なら高値から安値へアンカーする。2つのリクイディティの狩りが形成された順序が方向の文脈を決め、どちら半分でエントリーを狙うべきかまで教えてくれる。

レンジを引いたあと、トレードにつなげるための自然な次の一歩がこれだ。

Hayk Muradian

Hayk Muradian

Founder & Lead Analyst at LiquidityScan · 12+ years ICT/SMC trading · Institutional order flow specialist

Hayk Muradian is the founder of LiquidityScan, a professional trading intelligence platform built for ICT (Inner Circle Trader) and Smart Money Concepts (SMC) traders. With over a decade of hands-on experience reading institutional order flow across crypto, forex, and futures markets, Hayk specializes in identifying liquidity events, order blocks, and CISD setups on closed candles.

He built LiquidityScan after years of frustration with retail charting tools that ignored the mechanics institutions actually use. The platform now scans 400+ markets in real-time, surfacing the same patterns floor traders watch — without the noise.

Hayk writes about the methodology behind ICT and SMC, with a focus on practical, data-driven analysis rather than hype.

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