NWOGとNDOGとは何か
オープニングギャップとは、前セッションの引け値と次のセッションの寄り付きの間に空く、取引されていない価格帯のことだ。市場が前回終了した位置から離れたところで再開するとき、その誰も売買していない空白地帯は、市場が繰り返し戻ってくる基準点になる。
NWOG(New Week Opening Gap)は金曜日の引けと日曜日の寄り付きの間にできる窓。NDOG(New Day Opening Gap)は前日の引けと、NY時間午前0時のオープンで成立する新しい一日の寄り付きとの間にできる窓だ。
両者はオープニングギャップであって、fair value gap(FVG)ではない。FVGは3本のローソク足が一気に走るときの内部にできるもので、オープニングギャップは市場が閉じている間をまたいでできる。似た響きを持つだけで、まったく別の道具だと私は扱っている。
窓はどうやってできるのか
NWOGは週末にできる窓だ。金曜の引け値と日曜の寄り付きが一致することはほぼないため、週末の間に取引されなかった価格帯がそのまま置き去りになる。その帯こそが窓だ。
NDOGは毎晩できる。前日の引け値を取り、NY時間の午前0時における新しい一日の寄り付きを取る。この2つの価格の距離がNDOGだ。
どちらを描くにも、引け値に1本、寄り付きに1本、線を引く。そして中間にもう1本加える。この中央の線、consequent encroachment(CE)と呼ばれる50%ラインが、実際の仕事の大半を担う。
ここでは正確さがものを言う。使うのは決済セッションの最後の約定値と、再開セッションの最初の約定値であって、目が好むキリのいい数字ではない。水準が少しズレれば反応も少しずれる。数十回のトレードを重ねれば、その誤差は確実に積み上がる。
CMEの取引カレンダーは確認する価値がある。祝日はセッションの開始時刻をずらし、想定していた窓を広げたり狭めたりするからだ。私は自分が引いた水準を信頼する前に、必ず正確な寄り付きを確認する。
なぜオープニングギャップがサポート・レジスタンスとして機能するのか
この窓が意味を持つのは、未決着のまま残された機関投資家の基準点だからだ。その帯では取引が一度も起きていない。市場はそこに未処理の仕事を抱えており、再評価のために戻ってくる傾向がある。
価格が過去のオープニングギャップの中へ戻ってくると、窓はしばしば支持や抵抗として働く。埋まっていないNWOGは1週間丸ごと持ちこたえることもあるし、NDOGは翌セッションの往復運動を支配することが多い。
中間地点、すなわち consequent encroachment が、窓の中で最も反応しやすい部分だ。価格は正確な端よりも50%の線を尊重することが多い。私が真っ先にこの線を引く理由だ。
流動性のことも考えたい。窓の遠い端にはストップ注文と予約注文が集中している。だから端を sweep されて中間地点へ跳ね返される、という展開は定番のシーケンスだ。市場が流動性を作り、それから基準点へ向かって価格をつけ直す。そういう構造だ。
NWOG・NDOGのトレード手法
窓を追いかけることはしない。描き込んで、価格がリテストで戻ってくるのを待ち、反応が確認できるまで手を出さない。
チェックリストは単純だ。窓の高値、安値、中間地点を引く。価格が consequent encroachment をリテストしたら、拒否を示す長いヒゲか、値動きの質が変わる兆候を待つ。それから窓の遠い外側にストップを置くエントリーを設計する。
方向づけは全体の文脈が決める。週間バイアスと同じ向きの、未埋めNWOGへのリテストは、逆らうリテストより強い。LiquidityScan ではセッション前にこれらの水準を描き込んでおくので、リテストに不意打ちを食らうことはない。
タイミングも効いてくる。こうした窓での反応は、閑散とした時間帯より1日のうち動きの活発な時間帯のほうが強く出る。だから私は水準単体ではなく、セッションの読みとセットで使う。
NWOG対NDOG:それぞれが効く場面
NWOGは上位足の磁石だ。週に1度しか印されない以上、未埋めの週足の窓は数日にわたって支持や抵抗として働き、その週全体の往復運動の枠組みになる。
NDOGは当日用の基準だ。毎晩0時に更新され、前日引けと比べて今日の寄り付きがどこにあるかを読む助けになる。セッション序盤のバイアスはここで形作られる。
週間の文脈にはNWOG、当日の執行にはNDOGを重きに置く。新しいNDOGが古い未埋めNWOGの近くに重なったとき、その合流点こそ私が最も敬意を払う水準だ。
よくある質問
NWOGはFVGと同じものか?
違う。FVGは通常の取引時間内で、3本のローソク足が素早く走った内部にできる。NWOGは金曜の引けから日曜の寄りまでの週末クローズをまたいでできる。どちらも未取引の価格帯を示すが、別の道具だ。
オープニングギャップの consequent encroachment とは?
窓の正確な中間地点、引け値と寄り付きの間の50%水準のことだ。価格は窓の外側の端よりもこの線のほうが確実に反応することが多く、多くのICTトレーダーが最重要の基準として扱う。
オープニングギャップは必ず埋まるのか?
必ずではない。多くは短時間で埋まるが、未埋めのNWOGは1週間持ちこたえ、支持や抵抗として機能し続けることもある。価値は参照水準そのものにあり、埋まることを保証するものではない。
関連する検索パス
オープニングギャップは、水準をタイミングと上位足の文脈と組み合わせたときに最も力を発揮する。
- ICT Macro Times:20分の時間窓 — 窓での反応が最も強く出る日中の時間帯に合わせる。
- ICT週間プロファイル解説 — 週の始まりがNWOGのどこにあるかがバイアスを左右する理由。
- ICT Kill Zones 完全ガイド — これらの窓を取り巻くセッションをトレードする。
- ICTトレードは本物か?スマートマネーへの懐疑派向けガイド — NWOGとNDOGを、より大きなICTの流動性と市場構造の枠組みの中に位置づける。
- プロのICTトレーディングルーティン:日次プレイブック — 体系立てられた日次のICTプロセスの中でNWOGとNDOGを使う。
